S2CがXilinxの20nm FPGA「Virtex」と「Kintex」搭載のプロトタイピング・ボードを出荷開始


2015年10月12日、FPGAベースのプロトタイピング・システムを手掛けるS2Cは、新製品の20nm FPGA搭載ボードの出荷開始を発表した。
 
 
今回S2Cが出荷を開始したのは、Xilinxの20nm FPGA 「Virtex UltraScale 440 FPGA」を搭載するプロトタイピング・ボード「シングルVU440 Prodigy Logic Module」と、同じくXilinxの20nm FPGA「Kintex UltraScale 115 FPGA」を搭載するプロトタイピング・ボード「クァッドKU115 Prodigy Logic Module」の2製品。
 
「シングルVU440 Prodigy Logic Module」は、ロジック・セル数440万個のVirtex UltraScaleを1個搭載するプロトタイピング・ボードで、既存の「Virtex-7 2000T」搭載ボード「V7 Prodigy Logic Module」の倍にあたる最大4400万ゲートのデザイン容量と2割増のユーザーI/Oを提供する。この「シングルVU440 Prodigy Logic Module」は、単体での利用の他に最大32個のFPGAを搭載可能な大規模プラットフォーム「Prodigy Cloud Cube」の一部として使用することもできる。※関連ニュース 
 
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※画像はシングルVU440 Prodigy Logic Module(S2C社Web上のデータ)
 
 
「クァッドKU115 Prodigy Logic Module」は、大規模DSPアルゴリズム開発を目的としたKintex UltraScaleを4個搭載するボードで、ロジック・セル数は約460万(115万×4)、DSPスライス数は約22,000(5500×4)と大容量なDSPリソースを特徴としている。この構成により大規模MESH構造を簡単に作成可能で、「シングルVU440 Prodigy Logic Module」同様、単体のみならずS2Cの大規模プラットフォーム「Prodigy Cloud Cube」の一部として使用することもできる。
 
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※画像はクァッドKU115 Prodigy Logic Module(S2C社Web上のデータ)
 
 
FPGAベースのプロトタイピング・ボード市場において先端FPGAの搭載は、自然かつ必須な流れで業界各社がXilinxの最新デバイスを製品に取り込んでいるが、大規模DSPアルゴリズム開発をターゲットにKintex UltraScaleのDSPリソースに着目したS2Cのアプローチは非常にユニークで市場の拡大が期待できる。
 
なお、S2Cは「シングルVU440 Prodigy Logic Module」、「クァッドKU115 Prodigy Logic Module」の出荷開始と合わせて、近日発表予定のクァッドおよびデュアル「VU440 Prodigy Logic Module」、「シングルKU115 Prodigy Logic Module」の受注を開始している。
 

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =