Prodigy™ Cloud System |
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S2Cソリューションによる拡張性に優れ汎用性の高いFPGAクラウド構築
S2CのProdigy Cloud Systemは、拡張性に優れ、かつ汎用性の高いFPGAベースのプロトタイピングシステムです。1つの標準サーバーラックに最大32個のFPGAを搭載し、さらに複数のラックを接続することで、拡張可能なFPGAシステムを構成できます。Prodigy Cloud Systemは、RTL信号レベルからESLシステムレベルまで、多彩な開発・検証メソドロジを提供します。その効果を最大限にするために、Prodigy Cloud Systemは、制御と監視用のハードウェアおよびWebベースの管理ソフトウェアを装備しています。これにより、プライベートクラウドやパブリッククラウドから、いつでもどこでもFPGAシステムを共有することができます。
ハイライト
- 1つの標準サーバーラックに32個のFPGAを搭載し、さらに複数のラックを接続可能
- RTL信号レベルからESLシステムレベルの開発と検証のメソドロジを提供
- Webベースのリソース管理ソフトウェアによるマルチユーザ使用サポート、個々のFPGAの制御と監視用のハードウェアユーティリティの提供
- 1つのGUIによりFPGA開発に関するすべてのアクティビティを完結
- S2Cの80以上もの既製Prodigy Prototype Ready™ドータカードを使用することで、システムのプロトタイピングに対応
メリット
FPGA収容能力の拡張性
- XilinxまたはIntelのFPGAを搭載したさまざまな Prodigy Logic Systemを提供
- 標準的なサーバーラックに最大8台のProdigy Logic Systemsを構成することが可能
- Intel 10M FPGAではサーバーラック1台に最大2.5B ASICゲート相当を収容可能 - 複数のラックを接続して拡張可能なFPGAシステムを構築可能
汎用性の高い検証メソドロジ
- プロトタイプレディのIPおよび80種類以上のドーターカードによるラピッドプロトタイピング
- 複数のLogic System間での同時に波形をダンプする機能により、信号レベルでのデバッグが可能
- ProtoBridgedeで可能となるハードウェア/ソフトウェア協調シミュレーションの機能により、トランザクションレベル、もしくはシステムレベルによるハードウェア/ソフトウェア協調開発が可能
クラウド対応ユーティリティ
- ウェブベースのNeuro Software製品によるFPGAリソースの集中管理、3種類のアクセス権利によるマルチユーザ使用のサポート
- 優れたセキュリティのネットワークを介してLogic Systemの全機能をリモートでコントロールできるため、世界中のユーザーとFPGAリソースの共有が可能
- システムの健全性を監視し、事前に定義されたイベントが発生した際には警告の発出が可能、信頼性の高いシステムを維持
- セルフテストにより、設計上の問題をハードウェア設定や接続の問題から明確に分離可能
統合されたFPGA実装フロー
- FPGA実装に関する以下すべてのタスクを一つのPlayer Pro GUIから操作可能 :
- FPGA I/Oのアサイン
- プローブ確保やトリガーの設定
- 複数のLogic Systemへの自動分割およびユーザーガイドによる分割
- FPGAビットファイルの生成およびダウンロード
機能と特徴
Prodigy Logic Systems
- Xilinx VU440、Xilinx VU19P、Intel 10M FPGAを最大32個、1つのラックに搭載可能
- インターコネクトモジュールやケーブルによる柔軟性の高いProdigy Logic System間接続
Prodigy Neuro Control Module
- 複数のLogic Systemに対する電源、クロック、リセットのグローバル制御
- 個々のLogic Systemに対する監視、セルフテスト、レポート生成
Prodigy Neuro Software
- Webベースのユーザインタフェースにより、いつでもどこでも便利にアクセス可能
- 3つのアクセス権限レベルのユーザ管理により、複数のプロジェクト/ユーザ間でFPGAリソースを効率的に共有可能
- 過電流、過電圧、過熱状態の警告
- 各Logic Systemの利用記録とレポート生成機能により、資源利用効率の最大化を支援
Prodigy Player Pro
- FPGA実装フロー – I/O割当て、プローブ確保、トリガー条件設定、デザイン合成、配置配線、ビットファイルダウンロードなどの自動化による生産性向上
- 複数のLogic Systemへの自動分割およびユーザーガイドによる分割機能の提供
Prodigy Multi-Debug Module
- 複数のProdigy Logic Systemにわたるデバッグが可能
- 最大速度80MHzでのトレースが可能
- 各FPGAにつき最大で32Kのプローブを再コンパイル無しで使用可能
- 最大で8GBまでの波形データを外部保存可能
Prodigy ProtoBridge AXI
- ホストサーバとFPGA間でAXI-4バスプロトコルを使用
- ホストサーバとFPGA間で最大で1GB/secまでの大容量データ転送が可能
- 独自の共有メモリの活用によりFPGAプロトタイピング用のメモリ容量を拡大
- ISSモデルや仮想プラットフォームとの統合により、開発・検証をOSレベルにまで拡張可能
クラウドシステム向けドーターカード
- Prodigy Logic System向けS2Cの既製インタフェースおよびアクセサリの膨大なライブラリにより、システムプロトタイピングプロセスを簡素化/迅速化
- 80以上ものモジュールがドーターボードとして提供され、Prodigy Logic Systemへの装着が可能、これにより事前テスト済みのインタフェースや、リファレンスデザインフローを活用しながらシステムの容易な立上げが可能